無職新生

2023年9月から無職になりました。文鳥を飼っています。

アーマード・コア6ストーリー感想(ネタバレあり)

アーマード・コア6、全てのエンディングを見終えました。

正直、プレイ始めた時はここまでストーリーにのめり込む事になるとは思いませんでした。カッコいい機体を操れてバカつえーボスに苦しみながら打ち勝てれば満足だったのですが、やってる内に世界観や登場人物の魅力に引き込まれて、途中は続き読みたさで1日10時間とかプレイしてました。

 

全エンディング視聴後の打ちのめされたような感覚のままにtwitterに感想でも書こうと思ってふせったーを使ったら、言いたいことの2%くらいで文字数制限が来たのでブログにまとめようと思いました。

 

以下、3周分全てのエンディングと気になった登場人物について感想を書いていくので、まだ全てのエンディングを見てない人は読まないことを推奨します。

また、自分の推測も含んでおり、間違っている可能性もあるのでご了承ください。もし明確な誤りがあればコメントとかで教えてもらえると嬉しいです。あと書いてる時点で一部未回収の情報ログがあり、内容によっては後で加筆修正するかも。

 

 

 

 

 

 

各エンディング

レイヴンの火

コーラル全部焼き払うエンド。公式サイトにあるキャッチコピー「火を点けろ、燃え残った全てに」を達成しているのは実は3つのエンディングのうちこれだけという。

コーラルの増殖しすぎで人間を上回る文明を築かれ支配される可能性を懸念し、そうなる前に根絶しちゃおうという人間目線で言えば極めて正しい道を選んだルート。

自分の2周目。1周目はカーラとチャティを倒しました。あの状況で人類破綻の可能性よりも頭の中の声を優先するのは選択としてやべぇよとは思いつつ、可愛い娘の言う事を無視したくなかったので・・・

現時点のトロフィー取得率を見るに、ルビコンの解放者よりもこっちの方を選ぶ人が少し上回ってるようですね。みんな常識人だ。

読後感としてはすごいバッドエンド感があるのですが、いちばん人として正しい道はこれだと思う。

あとボスのエアちゃんが強くて何なら賽投げエンドのボスより苦戦した。2周目でもキツかったのに1周目でこれ倒すのマジですごいと思います。

 

ルビコンの解放者

コーラルとの共生を選んだルート。自分の1周目。この後エアと一生幸せに暮らしましたで済めばいいんだけど絶対そうはならなそうと思った。アーキバスがコーラル利権の前に破綻の可能性に気づけばいいんだけど無理そうだから、言い分を聞いてもらうには武力制圧しかなくてエアがレイヴンの火ルートでやったみたいに衛星砲を掌握して分からせるしかない気がする。結果的にルビコン星系はエアの支配下に置かれ、エアをたらしこんでる621が人の王として君臨するのだ・・・

 

賽は投げられた

コーラルを全宇宙に拡散させてどう転ぶか見てみようエンド。多分コーラルを固めて真空中に置くと大増殖が発生して爆発するんだと思う。増殖したらコーラル内にオールマインドみたいな別人格も生まれそうだけど、なんかエアが上手い事やってエアと同じ波形しか増殖しないようにしたのかな。

人じゃなくコーラルが支配するやべぇ世の中になると思うんだけど、これはあくまで人間目線の話で、争いの絶えない人類よりはコーラルが支配した方が良い世界になる気がする。

コーラルはずっとルビコンで搾取・抑圧(オールマインドが言うには)されてきて、もし人間の力を上回れば、恨み晴らすべし人類滅ぼさんって言いそうだけど今作で出てくる意志持つコーラルは全員人類との共存を望んでおり、コーラルリリース後も人間より高等な倫理を持って世界を統治してくれるに違いない。

ちなみに、自分が3周目プレイ中に展開予測として考えてたのは、ベイラムとアーキバスがそこそこの戦力を残したまま進み、裏ボスにレイヴン、エア、G1ミシガン、V.Ⅰフロイトで挑む激アツ展開だったのですが、流石にそんなオールスターはなく621とエアのカップル共闘でしたね。ラブストーリーの終わり方的にはこっちの方が綺麗だった。それにラスボスがまさかのアイツだしな・・・

 

気になった人物の感想

気になった人に限ると言っても結構多いですが・・・

 

ハンドラー・ウォルター

主人公・強化人間621の飼い主。多分ナガイ教授の口述筆記(3)に記載されている「第1助手の子息」ですかね。ルビコン調査技研に巨大な責任を背負わされた可哀そうな人の1人。ルビコンから離れた後は何をしてたのか。

解放者エンドのラスボスとして登場した時はカッコ良すぎて泣いた。でもなんでガチガチのコーラル兵器の機体乗ってんねん。自分を焼け。

おそらく621が捕縛された時に一緒にアーキバスに捕まっていて、ヴェスパー7スウィンバーンが監督していた再教育センターに送られた後、「文書データ:再教育センター」に記載のある「ファクトリー」で強化手術を受けてコーラル兵装に身を包まれてたから「声」も聞こえたんじゃないでしょうか(かなり推測が入ってます)

オーバーシアーの任務であるコーラル破綻を防ぐという大目的があるにせよ、その次には621の身を案じるという姿がラスボス戦で見えたのが最高でしたね。決して冷酷な人間ではなく、おそらく過去に飼っていた強化人間が死んでいくのも心苦しかったんでしょう。泣きながら倒したけど正直ラスボスとしてはそんな強くはなかった。

 

エア

今作はオペレータが2人居るというシステムを取っており、1人は寡黙なイケおじ、もう1人がこちらのエアちゃん(美少女)(雰囲気で)(そもそも実体はない)。女の子のオペレータが追加されると気づいたパルデウス戦では僕のテンション爆上がり。

話し相手が621しか居ないので愛が重い。ECMフォグ停止戦で放った「2人きりだね・・・もっとお話したいな(意訳)」発言で座ってた椅子をひっくり返した人は多かったはず。3周目ではその後に、女と辛い別れをしたサム・ドルマヤンがイチャイチャしてんじゃねぇぞと言わんばかりに殴りかかってくるのはわざとですか?(違うと思う)

2周目に入って気づいたけど、621と出会ってから少しずつ声に感情が乗るようになるのを感じた。とても良いです。(解放者エンドの後にグリッド086侵入とかやると冷たいな!?となった)

意外とお茶目な事をしたり言葉選びが可愛かったりヒロイン(?)としてあまりの完成度の高さにビビる。レイヴンの火エンドでは泣きながら倒したし強すぎるって意味でも泣いた。

 

シンダー・カーラ

コーラルをミールワーム越しではなく直接接種する事で真なるルビコンの恵みを享受しようとする集団RaDの頭目。おそらくナガイ教授の口述筆記(3)に記される、玩具を作るのが得意な「第2助手」。灰被りの異名はこの推測が正しければ本当で、実年齢は若くても70歳くらいという。

寡黙イケメン(妄想)ウォルターと姉御肌の美女(妄想)カーラが居た技研に勤めたい人生だった。あと自分にだけ優しいイマジナリーフレンドも欲しい。

こんなん年齢とか関係なく好きになるわ

 

オールマインド

今作の黒幕。おそらく元々はエアと同じく意志持つコーラルで、星外企業や惑星封鎖機構のみならずルビコン解放戦線含むルビコニアンたちも自らを搾取してきた者たちと評し、コーラルリリースにより宇宙をコーラルで統治することを目的とする。

アリーナを運営したり各勢力に少しずつ与しながら力を伸ばし、レイヴンのような強力な協力者を探していた。

世界の支配を目論む悪役とも言えるが、長らく燃料とかミールワームの餌に利用されるだけで「コーラルよ、ルビコンと共にあれ」とか言われたらコーラル側としてはブチ切れて人類滅ぼしてもおかしくないと思うし、それでもオールマインドは一応人間との共存を望んでいるだけ全然良心的に思える。

賽投げエンドではなんとかコーラルリリースに必要な各条件を満たして生贄の人間も用意できたが、最後に人間とコーラルのカップルに阻まれ、オールマインドによる普遍的な統治ではなく新たなアダムとイブが生まれたという結末になった。

 

ケイト・マークソン

ウォルターがカーラに調べてって頼んでたけど結局正体は明かされていない。おそらくオールマインドが用意したAI傭兵。でもそしたらアリーナに登録くらいしておくんじゃないか・・・?

オールマインドに代わって数少ないコーラルを守ったり、オールマインドがやると明らかに違和感がある依頼とかをやらせつつ、コーラルリリースの生贄を探していた。レイヴンがケイトのお眼鏡に敵ったのが賽投げエンドのきっかけ。多分。

(以下は本当に確度が薄いというかもうただの妄想です)

ケイトがレイヴンに依頼を出したきっかけはおそらくルビコン解放戦線の武装採掘艦護衛。ストライダーを襲撃したC兵器はオールマインドが差し向けた物で、ルビコン解放戦線がストライダーでコーラルを吸い上げる事を防ぐためだった。解放戦線側の依頼を受けたレイヴンもついでにC兵器で処理しようとしたが返り討ちに合ったので、その強さから621をリリース計画に適合する強化人間である可能性を見出し、ケイトが強さを計るために依頼を出した。

 

G1 ミシガン

企業勢の中で一番好きだった人物。鬼教官系の軍人だと思いきや罵りの語彙力が豊富で知性もあり、最高の任務の1つであるレッドガン部隊迎撃ではレイヴンの強さを認め部下の命は守らせ、最高の遺言を残して散っていった。泣きながら倒した。死んでほしくなかった・・・どこか1つくらい生きてるルートがあっても良かった。死ぬにしてもラスティにやられるのだけは本当に許せない。ミシガンを殺していいのはレイヴンだけ。

 

G5 イグアス

レッドガンのナンバー5であり、賽投げのラスボス。オールマインドに半ば統合されていたとは言え、ずっと負け犬だった彼がボスになるとは全く全然思わなった。彼の言う「耳鳴り」はオールマインドからの声だったのかな?621と同じくコーラルと波長を合わせられる才能を持った強化人間だったんでしょうか。

今作のボスみんなに言えるんだけど、撃破時に残すセリフがズルすぎる。ただ、プレイしてる側としては何度リトライしたか分からない相手に必死になってるからちゃんと聞いてる余裕がなくて、セリフ聴くために再戦が今作あるあるだと思う。

 

V.Ⅰ フロイト

ACを駆るのが楽しくて気づいたらアリーナ1位になってたアーマードコアのネモ。チャティを「無人機のような動き」と評し(チャティはAIなので正しい指摘だが、会話してても違和感ないレベルの完成度の高いAIなので、動きだけで判断するのは常軌を逸している)、レイヴンとの戦いでもヴェスパーとしての責任とかじゃなく純粋に戦闘を楽しむような発言からおそらくヤバめな戦闘狂。オールマインドが人間と機械を融合させた超強いACを作ったから闘らない?って言えば多分ラスボス戦手伝ってくれたと思う。

 

V.Ⅱ スネイル

あんなにイキってたのにサシで弱いしイグアスと三つ巴でもそんな強くなくて笑った

 

V.Ⅳ ラスティ

戦友。最初から最後まで良いヤツ。でもお前じゃミシガンは倒せない。そこだけは許してない。

 

ルビコン解放戦線

ルビコンの原住民による戦闘集団。1周目では星外企業に抑圧されるかわいそうな人たちに映るが、3周した後では実際彼らもコーラルを利用するだけで、オールマインド目線では彼らも搾取抑圧する人々のうちに過ぎないと言われている。ただこれはあくまでオールマインドの目線であって、サム・ドルマヤンと交信していたコーラルであるセリア(仮)は「尽きることはないから心配は要らない」[文書データ:ドルマヤンの随想録(2)]と言っているから、コーラル内でも意見が分かれるのかもしれない。

 

サム・ドルマヤン

ルビコン解放戦線の師父。621とエアのように、彼もコーラルと交信をしており、ルート分岐でコーラルリリースをしない方を選んだ結果アイビスの火を引き起こした。コーラルがだいたい焼き尽くされた後はリリースを阻止するよう初志貫徹して、かつての自分と同じような状況になっている621を襲撃した、んだと思う。セリア(仮)を愛していたからこそ、彼女が亡くなった後に方針転換するのは過去の過ちを認めるようで一人間には難しいはず。621の事は止めるしかなかった。

 

セリア(仮)

サム・ドルマヤンが発した1言にしか名前が出てこない人物だが、おそらくサムの交信相手であり、エアのような意志持つコーラル。存在は確定しているが名前は推測に過ぎないので一応(仮)にしといた。

オールマインドとは異なり彼女目線ではルビコンの人とコーラルは良い共存関係だと認識していたが、コーラルリリースもさもありなんという様子だった[文書データ:ドルマヤンの随想録(5)]。人間目線で考えると、あまりに都合がいいのだが、エアも621の事を気に入っているし、コーラルはだいたいそんな感じなのかもしれない。

 

ナガイ教授

ある意味全ての元凶。彼が48時間よりもっと前に相変異の兆候に気づけていれば世界は良くなってたかもしれないし、ルビコン調査技研だけが肥大化してディストピアになってたかもしれない。

 

終わりに

カッコいい機体を作って楽しく遊んで死ぬゲームだと思ってたら、罠に嵌ってまんまとフロム脳にされてしまい長文ブログを書いてしまいました。フロムで言えば例えばダークソウル等も考えさせられる余地は多いゲームだと思うのですが、自分にとってはダクソはノーヒントすぎて考え始める事も出来なかった。

アーマードコア6は進行するストーリーがありますが重要な所は詳しく言わないという、自分のレベルに合った穴埋めパズルを渡されたみたいですごく考えるのが楽しかったです。

 

まだ収集要素が残っているので、AC6に戻ります。

 

それでは!